2020-01-01から1年間の記事一覧
保釈は「被告人」についてだけ認められている。被疑者は保釈されない。保釈について定めた刑事訴訟法89条及び90条には「被告人」としか記載がないからである。 第八十九条 保釈の請求があつたときは、次の場合を除いては、これを許さなければならない。…
警察は、告訴を受理する義務がある。 司法警察員たる警察官は、告訴、告発または自首をする者があつたときは、管轄区域内の事件であるかどうかを問わず、この節に定めるところにより、これを受理しなければならない。 (犯罪捜査規範63条1項) 告訴状に証拠…
起訴後、第一回公判まで*1にされた保釈請求に対する不服申立ては準抗告になる。 第一回公判後にされた保釈請求に対する不服申立ては抗告になる。 まず、保釈請求に関する決定(許可決定又は請求却下決定など)については、刑事訴訟法420条2項に基づき、抗告…
「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」があるときが権利保釈の除外事由(権利保釈が許されない例外的な場合)とされている(刑事訴訟法89条4号)。 第八十九条 保釈の請求があつたときは、次の場合を除いては、これを許さなければならない。一 被告…
弁護人選任届の提出先は手続の進行によって変わる。 検察官送致前は事件の取扱い警察署(司法警察員) 検察官送致後は検察庁(検察官) 起訴後は裁判所*1 検察官送致前は「当該被疑事件を取り扱う検察官」がいないので司法警察員に提出するしかない。また、…
「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当の(ママ) 理由があるとき」と規定されているのをみると、それは罪証隠減の単なる抽象的な可能性では足りず、罪証を隠滅することが、何らかの具体的な事実によつて蓋然的に推測されうる場合でなければならないことが明か…
常習として長期3年以上の懲役に当たる罪を犯したとき(刑訴法89条3号)には権利保釈が許可されない。 しかし、常習性が権利保釈の除外事由とされている趣旨は判然としない。 勾留の更新回数について制限を設けないとした刑訴法60条2項ただし書きとの…
国名 官位相当(役職に対応する位階) 守(かみ) 介(すけ) 掾(じょう) 目(さかん) 大国 大和 河内 伊勢 武蔵 上総 下総 常陸 近江 上野 陸奥 越前 播磨 肥後 従五位上 正六位下 正七位下(大掾) 従七位上(小掾) 従八位上(大目) 従八位下(少目)…
平成28年の刑事訴訟法改正*1の成立に際しては、衆議院及び参議院の各法務委員会が附帯決議をした。 衆議院法務委員会の附帯決議(平成27年8月5日) 政府及び最高裁判所は、本法が度重なるえん罪事件への反省を踏まえて重ねられた議論に基づくものであ…
武田勝頼 北条氏政 長宗我部元親 竜造寺隆信 島津義久 織田信長 武田勝頼 長篠の戦いの前年である天正2年(1574年),明知城(美濃東部),高天神城(遠江)を落とし,浜松城にも迫る。 天正3年(1575年),長篠の戦い。 天正10年(1582年)…
大乗仏教では「空」と「縁起」が真理として説かれる。 「空」と「縁起」は、同じことの視点を変えた言い換えである*1。 縁起によって存在しているものは、そのものを存在させている直接、間接の原因や条件が変化したり依存関係のあるものが変化したり無くな…
足利氏 嫡流→断絶 鎌倉公方(喜連川氏)→喜連川藩主 平島公方(平島源公)→帰農 斯波氏 宗家(武衛家)→肥後細川氏家臣 庶流(最上氏)→交代寄合 細川氏 京兆家→秋田氏家臣 典厩家→加賀前田氏家臣 野州家→長府毛利氏家臣 阿波細川氏→断絶 肥後細川氏→肥後藩…
黙秘権の理論的根拠 黙秘権の歴史的根拠 「正直に話をするのが人として当然だ」と言えるか? 「潔白なら説明すべきだし、できるはずだ」と言えるか? 「無実なら自白するはずがない」と言えるか? ※黙秘権の形式的根拠(根拠条文)については「日本における…
ミル『自由論』のまとめ ミル『自由論』のまとめ 『自由論』の目的 『自由論』が示す原理 多数派の専制に対抗するための「自由」 人間の理性には限界がある。だから自由が必要になる。 自由の効能――間違った意見も真理への到達に必要である。 理性の存在意義…
集産主義とは、「個人の市場を中心とする自由な活動を制限し、生産体制をはじめとして社会全体を組織的に管理・統制する仕組みを構築しようとする考え方である。」*1。 集産主義とは、「期待をはるかに上回る偉大な成果を生み出してきたそれらの『自生的』諸…