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仏教,歴史,哲学,法律についての備忘録。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

告訴状の「受理」

警察は、告訴を受理する義務がある。 司法警察員たる警察官は、告訴、告発または自首をする者があつたときは、管轄区域内の事件であるかどうかを問わず、この節に定めるところにより、これを受理しなければならない。 (犯罪捜査規範63条1項) 告訴状に証拠…

保釈に対する抗告と準抗告の違い

起訴後、第一回公判まで*1にされた保釈請求に対する不服申立ては準抗告になる。 第一回公判後にされた保釈請求に対する不服申立ては抗告になる。 まず、保釈請求に関する決定(許可決定又は請求却下決定など)については、刑事訴訟法420条2項に基づき、抗告…

「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」と「罪証を隠滅する虞」との違い

「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」があるときが権利保釈の除外事由(権利保釈が許されない例外的な場合)とされている(刑事訴訟法89条4号)。 第八十九条 保釈の請求があつたときは、次の場合を除いては、これを許さなければならない。一 被告…

弁護人選任届の提出先

弁護人選任届の提出先は手続の進行によって変わる。 検察官送致前は事件の取扱い警察署(司法警察員) 検察官送致後は検察庁(検察官) 起訴後は裁判所*1 検察官送致前は「当該被疑事件を取り扱う検察官」がいないので司法警察員に提出するしかない。また、…

罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由の内実

「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当の(ママ) 理由があるとき」と規定されているのをみると、それは罪証隠減の単なる抽象的な可能性では足りず、罪証を隠滅することが、何らかの具体的な事実によつて蓋然的に推測されうる場合でなければならないことが明か…

常習性があると権利保釈がされない根拠

常習として長期3年以上の懲役に当たる罪を犯したとき(刑訴法89条3号)には権利保釈が許可されない。 しかし、常習性が権利保釈の除外事由とされている趣旨は判然としない。 勾留の更新回数について制限を設けないとした刑訴法60条2項ただし書きとの…

国司の位階

国名 官位相当(役職に対応する位階) 守(かみ) 介(すけ) 掾(じょう) 目(さかん) 大国 大和 河内 伊勢 武蔵 上総 下総 常陸 近江 上野 陸奥 越前 播磨 肥後 従五位上 正六位下 正七位下(大掾) 従七位上(小掾) 従八位上(大目) 従八位下(少目)…