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仏教,歴史,哲学,法律についての備忘録。

仏教

大乗仏教においても普遍的とされているもの

大乗仏教では「空」と「縁起」が真理として説かれる。 「空」と「縁起」は、同じことの視点を変えた言い換えである*1。 縁起によって存在しているものは、そのものを存在させている直接、間接の原因や条件が変化したり依存関係のあるものが変化したり無くな…

楽になりたければ「やる」しかない。

宗教でも,哲学でも,自己啓発でも,最後は同じところに行き着く。 「やる」しかない,ということ。 とにかく最後はやるしかない。 目の前のことに取り組むしかない。 神は自らを助ける者を助ける。 つまり神を信じず絶望したままの人は助けない。 仏は今こ…

学問とは分類すること。

この二つの世界の接続,即ち,「ベクトルのない」智慧の風光を「ベクトルのある」慈悲の実践へと繋ぐための一種のTIPSとして,プラユキ先生はカウンセリングや夢分析といった心理療法的な技法を採用されているのだと,私としては理解しているのですが,…

仏教とアドラー心理学の共通点及び差異

今を生きる,ということについて。 アドラーは目的論。 仏教は因果応報。しかし決定論ではない。 仏教は,現在は過去(世)の業に依るとする。ただし,いまこの瞬間に善を行った「果」によって次の瞬間に生が好転することは当然あり得る。 前向きに今この瞬…

「霧の中を行けば覚えざるに衣しめる。」とは,一流の人と時間を共有すること。

道元の言葉を記したとされる『正法眼蔵随聞記』の五には,以下のような話がある(水野弥穂子訳『正法眼蔵随聞記』(ちくま学芸文庫)282頁)。 故人伝ク,「霧の中を行けば覚えざるに衣しめる。」ト。よき人に近ヅけば,覚エざるによき人となるなり。 道…