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仏教,歴史,哲学,法律についての備忘録。

国司の位階

  国名 官位相当(役職に対応する位階)
守(かみ) 介(すけ) 掾(じょう) 目(さかん)
大国

大和

河内

伊勢

武蔵

上総

下総

常陸

近江

上野

陸奥

越前

播磨

肥後

従五位上 正六位下

正七位下大掾

従七位上(小掾)

従八位上(大目)

従八位下(少目)

上国

山城

摂津

尾張

三河

遠江

駿河

甲斐

相模

美濃

信濃

下野

出羽

加賀

越中

越後

丹波

但馬

因幡

伯耆

出雲

美作

備前

備中

備後

安芸

周防

紀伊

阿波

讃岐

伊予

豊前

豊後

筑前

筑後

肥前

従五位下 従六位上 従七位上 従八位下
中国

安房

若狭

能登

佐渡

丹後

石見

長門

土佐

日向

大隅

薩摩

正六位下 正六位下 正八位上 大初位下
下国

和泉

伊賀

志摩

伊豆

飛騨

隠岐

淡路

壱岐

対馬

従六位下   従八位下 少初位上

大国以外の掾には大小の区別はない。

下国には掾が置かれないのが本来である。

下国には介は置かれない。

中国には介が置かれないのが本来である。

上総、常陸、上野は親王の任国なので守は親王に限られる。

ただし、受領(ずりょう)の場合、介であっても「守」と呼ばれる場合がある*1。「受領」とは、<q>前任の人より引き継ぎをうけおさめて吏務をとる</q>という意味である*2

 

出羽守は従五位下である。

*1:和田英松『新訂 官職要解』165~166頁

*2:前掲・和田英松164頁