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仏教,歴史,哲学,法律についての備忘録。

歴史

嫌々管領

足利義持・義教のころから,管領は誰もやりたがらなくなった*1。 義持の頃から,中央と地方とのパイプ役は管領ではなく取次(申次)が担うようになった*2。 義教の頃,中央の政策決定も,有力な一部の大名が個別に諮問を受け,その全会一致で決定されるよう…

諸文明間の力関係

真の意味で西欧世界が他の主要な文明に対する圧倒的な優勢を確立するのは,近々,1850年以降のことにすぎない。 (マクニール『世界史(上)』211頁) 紀元前500年から期限1500年までの2000年間,4つの主要な文明(中東,インド,中国,…

足利義満の王権簒奪説

今谷明は,足利義満が天皇の地位を足利氏に移そうとしていたと主張する。 具体的には,後小松天皇の次に足利義嗣を即位させて王権を足利氏が簒奪するという計画を義満が実行していた,という主張である*1。 正妻・日野康子を天皇の准母としたこと。 今谷は,…

イギリス議会制度の成功要因

イギリスの議会制度は,名誉革命(1688年)によって変化し,2つの特徴によって成功したとマクニールは考える(マクニール『世界史(下)』133頁以下)。 第1に,議院内閣制。 議員は自由で実際的な党派・政党を形成した。 議会は議会に代表を送り込…

専門家集団への信頼・法の支配の確立

マクニールは,ウェストファリア条約の締結(1648年)によって宗教革命による騒乱が終息していった後,ヨーロッパの指導者によって専門家集団が重用されるようになったと考える。訓練された専門家は,真理の全面的把握にこだわることなく,激情に駆られ…